在宅医療でのお薬の処方

　在宅医療は、基本的に「通院が困難な患者さん」に提供されるものです。では、訪問診療でお薬を処方するときはどうするのでしょうか？病院に行けないから訪問診療に来てもらっているのに、薬局に薬を取りに行くのなんて無理！という患者さんも安心してください。

訪問診療でお薬を処方するときは次のような方法でお薬を処方します。

• ご家族に処方箋を渡して最寄りの薬局に取りに行っていただく。
• ヘルパーさんや訪問看護師さんに薬局に取りに行っていただく。
• 薬局の薬剤師さんに自宅に訪問していただく（訪問薬剤指導）。

　ご家族やヘルパーさん、訪問看護師さんに薬局に取りに行っていただく場合、訪問した際に処方箋を置いていき、後で取りに行ってもらっています。＋αの料金がかからず複数人で処方内容を確認していくことができるのがメリットですが、やはり薬局にわざわざ足を運んでいただく手間もありますし、経口栄養剤のような重い処方薬は持って帰るのが大変！というようなデメリットもあります。（重くなってしまう場合には親切にお届けしてくださる薬局さんもあります）。

　薬剤師さんにも訪問していただく方法は＋αで料金が発生する（患者さんの状況によりますので個別にご相談ください）ことが多いですが、薬剤師さんが直接薬を届けてくれ、お薬カレンダーへのセットなども頼めるので便利です。薬剤師さんが訪問した時の様子を後で担当医に報告もしてくれるため、薬剤師さんと相談した内容が共有しやすいメリットもあります。

　毎回薬局まで行くのが大変・・・など、お薬について悩みのある方は担当医や訪問看護師に相談してみてください。