「コロナ禍で長らく会えていなかった母が認知症になったようだ」
「最近徘徊するようになってしまった高齢男性はコロナ禍をきっかけに病院通院も止めてしまったらしい」
当院には上記のような御紹介・御相談をよくいただきます。患者さんのご自宅にお邪魔すると、2019年2月頃で止まったお薬手帳を拝見することや、「コロナ禍で3年間会っていなかったんです」と残念そうに語るご家族にお会いすることが非常に多いです。コロナ禍はこの患者さんの社会生活も断絶してしまっていたんだな、と感じて寂しい気持ちになります。
3年以上止まった時間を動かすのは容易なことではありませんが、止めていたお薬を再開したり、何よりも色々な人との関わりを取り戻していただいたりしていくと、患者さんもどんどん元気になっていくことがあります。
まだまだコロナの流行は続いていますが、社会的に孤立してしまった方に何かできることはないか、一緒に悩んでいくことは在宅医療の意義かもしれません。
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