慢性閉塞性肺疾患は、以前は「肺気腫」「慢性気管支炎」などと呼ばれていた呼吸器疾患です。主な原因はタバコの煙を長年に渡って吸引したことによるものです。肺が長年タバコの煙にさらされていることで壊されてしまい、肺の機能が十分に果たせなくなってしまう病気です。
初期症状は疲れやすい、歩くと少し息切れがする、など軽いものが多く「年のせいかな?」などと片付けてしまう患者さんが多いです。病状が進むと少し歩いただけでもゼイゼイしてしまったり、横になっていても息苦しくて眠れなくなってしまったり、などの症状が生じます。
症状がかなり進行してしまった患者さんでは歩くのも大変になってしまい、常に酸素の吸入が必要になってしまうことがあるため、在宅医療が必要となる場合があります。在宅酸素療法と言って自宅に酸素吸入の機械を設置しての治療や、吸入薬の調整などが必要になります。
最近は医療も進歩して自宅でも様々な機械を使えるようになっています。COPDで病院に通院している患者さんで「病院に行くのももう難しい!」という方や「家の中でも息苦しくて辛い」などの症状がある方は主治医の先生や病院の患者相談室などで在宅療養の相談をしてみて下さい。
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