点滴は病院でするもの!と思われる方も多いかもしれませんが、実は多くの場合患者さんの自宅で点滴を実施することが可能です。点滴を使う理由は患者さんにより様々です。
・感染症の治療のため(主に抗生物質/抗菌薬の点滴)。
・食事や水分を口から取れなくなった際の栄養・水分補給のため。
・口から飲むだけでは効果が不十分な薬を投与するため。
などです。
「でも点滴なんて、色々と設備や人手が必要なのでは?」と思われるかもしれません。点滴をするのに必要な物品は訪問診療・看護で持参しますし、医師・看護師が訪問して実施するので心配は無用です。点滴をぶら下げる棒(点滴棒)を貸し出しすることもありますが、ハンガーに点滴バッグを引っ掛けてぶら下げる、などでも十分なことも多いです。
「万が一途中で針が抜けてしまったら・・・」と心配される方も多いですが、病院などでよく実施される血管への点滴である「静脈点滴」だけではなく、皮下脂肪に点滴をする「皮下点滴」を用いれば安全性が高まる状況もあります。
病院などで点滴による治療を受けている患者さんや、食事・水分摂取量が低下して困っている患者さんなどは在宅医療も検討してみて下さい。
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