尿道カテーテルのトラブル

在宅医療情報

 自分では尿を出せない、出せても尿が残ってしまう、などの理由で尿道にカテーテル(管)を入れて生活しなければならない患者さんがいます。尿道カテーテルを入れていると、どうしてもそれに伴ってトラブルを生じることがあります。様々なトラブルの一部をピックアップしてみます。

・患者さんが認知症などで尿道カテーテルを自分で抜いてしまう。

・尿道カテーテルから細菌などが入り感染症を起こしてしまう。

・尿道カテーテルを固定しておくテープなどが原因で皮膚トラブルを起こす。

・尿道を傷つけてしまったり、長く入れていると痕が残ってしまったりする。

 上記はほんの一例で、尿道カテーテルにまつわる様々な問題・悩みが出てくると思います。訪問診療・訪問看護はこのようなトラブルに対して色々な策を講じて解決を試みます。例えば、頻繁に感染する方は入れ替えの頻度を上げてみる、チューブで痕が残ってしまい困るという方にはチューブの材質を変えてみる(シリコンからゴムに等)、カテーテルを固定するテープを海外の特殊なものに変えてみる・・・などなど。

体にある意味異物をくっつけて生活しなければならないので、極力患者さんにストレスのかからないよう工夫していくのが在宅医療の重要な役割と思います。

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