爪のお手入れ

在宅医療情報

在宅医療で患者さんからよくいただく相談に、「爪を切ってほしい」「足の巻き爪が痛い」など、爪のトラブルがあります。そこで爪を切ってしまえば問題が解決するかというと、そう単純ではありません。爪のトラブルの例をいくつか列挙し、解決策を簡単に記載します。

1.患者さんが認知症などでご自身で切ることができない

 ご高齢の方が長いこと爪切りをしておらず何センチも伸びた爪を手と足につけたままにしている方はよくおられます。医師・看護師が定期的に訪問するようになれば定期的にお手入れは可能ですが、認知症などで爪切りを拒否する方が案外多く苦戦します。特に足の爪切りを他人にされるのは恐怖感を覚える方も多いようです。優しく声掛けするように心がけながら、少しずつ爪を切っていき、「着替えやすくなった!」「歩くときに引っかからなくなった!」など喜んでもらえると嬉しいです。

2.巻き爪になっていて切ることができず、痛い

 巻き爪は一朝一夕に治るものではありません。変に切ってしまうと帰って指への食い込みが悪くなってしまったり、怪我をして感染の元となったりするので慎重な処置が必要です。テーピングによる巻き爪治療(指の肉をテープで引っ張ることで食い込みを改善する)や、当院でも所有している巻き爪矯正装置を使用して巻き爪を直していく方法などがあります。患者さんの状況・環境・我慢強さ等を考慮して最適な治療を決めていきます。

3.爪が分厚くなっていて爪切りが入らない

 爪が肥厚している状態では、「爪白癬」という白癬菌が爪に感染している状態が多いです。この状態ではただ爪を切るだけでは改善せず、内服薬や外用薬を根気強く使用していく必要があります。「根気強く」というのは半年~1年間薬を継続する必要があるからです。「やっぱりいいです」と諦めてしまう方は結構多いですね・・・。

爪のトラブルでお困りの方は訪問診療・訪問看護でのご相談も検討してみて下さい。

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