肺や心臓の病気などで、酸素を吸入して生活しなければならない患者さんがいらっしゃいます。お風呂に入る時や家の周りを散歩する時だけ酸素吸入を必要とする方や、眠る時だけ酸素吸入が必要な方、状態が悪くて常に大量の酸素吸入が必要な方など様々です。
在宅でも酸素吸入は可能です。
上の写真は実際の患者さんのご自宅で撮影させていただいたものです(患者さんとご家族にご快諾をいただき誠にありがとうございました)。
この箱のようなものが室内の空気を集めて酸素を濃縮して作ってくれます。箱の大きさはものによりますが大体「大きめの空気清浄機くらい」とご説明しています(もう少し良い例えがあれば教えて下さい!)。写真の後ろの方には予備の酸素ボンベがおいてあります。急な機械の故障や停電などの非常事態には酸素ボンベを使っていただくことになっています。
患者さんには写真のような管(通称「鼻カヌラ」と言います)やマスクを使って酸素を吸入いただきます。管を付けていることに抵抗があり外してしまう方もいますが、訪問看護師と協力して管にクッションを付けてみたり、お肌のケアをしたりすることで少しでも抵抗を減らすように工夫をしています。
入院して酸素吸入をしている患者さんや、肺や心臓の病気で通院が難しくなってきた患者さん方は在宅医療も検討してみて下さい。
コメント